文:佐々木恵理子
――ワイワイタイランドさんは、タイ専門月刊誌「ワイワイタイランド」でタイの情報を発信されておりますが、発足の経緯を教えて下さい。
もともと、僕のタイ人の友達で困っている人が多く、それを助けているうちにビジネスになりました。
今も、日本に住んでいるタイ人の方の困りごとを聞いています。特に多いのは、料理人として働きたいが、募集している勤め先はないかという電話と、逆に日本人から料理人さんを探してほしいという電話ですね。
「ワイワイタイランド」も、日本人とタイ人どちらにも情報を提供することを目的として、日本語とタイ語両方で誌面を構成しています。
――「ワイワイタイランド」のこだわりを教えて下さい。
毎号特集を組んでタイの情報をお届けしています。たとえば昨年はタイの原点である「食堂」に立ち返り、BTS(バンコクの高架鉄道)添い、MRT(バンコクの地下鉄)添い、船着き場などの食堂を特集として組みました。また、タイは外で遊びを楽しんで、ホテルは寝るためだけに帰るだけの場所という方が多いと思うのですが、僕はタイのホテルステイを楽しむことを提案したく、それを伝えるためにホテルの特集も組みました。
――個人的に特に素晴らしいと感じるコーナーは、専門家の方々による「ラブラブやすだ先生」などの法律相談やお困りごとに答えるコーナーです。
日本に暮らすタイ人の方は、ビザのことや配偶者との関係など様々なお悩みを抱えていらっしゃいます。しかし、言葉の問題やどこに相談に行って良いか分からないなど、解決の糸口が見えづらいです。そのため、「ワイワイタイランド」で悩みを専門家の先生に聞ける場所を作ろうと思いました。
先程も申し上げましたが、日本語とタイ語で書かれているためタイ人の方にも読んでいただくことができますし、相談者以外の同じ悩みを抱えていらっしゃる方にも届くので、こういったコーナーも大切にしていきたいと考えています。
――昨年はパクチーブームもありましたが、エンディ様がタイの認知度が上がったとお感じになった瞬間はありますか?
それもよく聞かれることですが、僕の意見としましては30年間くらいのスパンで見るとブームとは感じませんね。確かに年々タイの認知度は上がっていますが、PRされている中身はあまり変わっていないと思います。
4年程前にゲーンマッサマン(マッサマンカレー)ブームがあったり等、思い返すとそれぞれの年ごとに何かしらのブームがあると感じます。
プレオ様(写真左)・エンディ様(写真右)
――最後に、ワイワイタイランド様のビジョンを教えて下さい。
それぞれの人に魅力的なタイを見せることが重要だと思っています。そのためにも、どのようにタイに気付いてもらうかという「気づかせ方」を工夫しています。
たとえば僕はYoutubeで動画の配信をしていますが、Youtuberたちとタイへ行ったり、タイ王国推奨楽団として作詞作曲を行なったりしています。5月に僕が組んでいるバンド「THAILANDS」の5曲入りCD『HEY HO LET'S GO』がバンコク・レコードから発売されました。 CDについてはこちら
エンディ様率いる「THAILANDS」のCD『HEY HOLET'S GO』ジャケット
ワイワイタイランド様のYoutubeチャンネルでは、様々な動画が配信されています。
誰かの生活にタイを根付かせていくための、タイを応援しつづける立場であれたらよいと思っています。全日本国民にタイを認知させるのが役目だと思っておりますので、これからも進んでいきたいと思います。
――ありがとうございました。タイ専門情報誌タイの魅力を発信されてこられた先駆者であるワイワイタイランド様ですが、日々新しいことに挑戦されているからこそ、多くの方からの支持を受けるのだと感じました。
写真:ワイワイタイランド プレオ様(左)・佐々木(真ん中)・エンディ様(右)
(撮影:塩見克己)
ワイワイタイランド